相続相談室

動画つき:相続相談室より-相続と確定申告準確定申告(COAST-FM相続相談室 135回)

いつか考えなければならないことの一つに相続にあります。
皆さんは相続について今どんなことを知っておきたいですか。
それは損をしないための知識ではないでしょうか。

そこで毎月第2第4木曜午後5時からは、沼津市大岡にありますイワサキ経営より、税理士の先生や現役バリバリの相談員とともに、相続について損をしないために知っておきたいことをパーソナリティーの神田あや乃さんと一緒にお伝えしていきます。

地域の皆様に愛されて45年、イワサキ経営グループの提供でお送りしますコーストFM「イワサキ経営相続相談室」第135回(2020年月放送)は、円満な相続の話です。

亡くなったあとにする確定申告「準確定申告」とは

神田さん
神田さん
確定申告の時期ということもあり、今回は亡くなったあと確定申告はどうしたらいいのか、その辺のところを説明していただきます。

通常の確定申告は、ちょうど今の時期です。

人が亡くなった場合は「準確定申告」といって、亡くなられてから4ヶ月以内に確定申告をします。

準確定申告を知らない方も多いのですが、この申告は、全員が全員必ずやらないといけないっていうものでもありません。

やらないといけない方もいらっしゃれば、やらなくていい人、中にはやらなくてもいいけどやったほうがいいという方もいます。

準確定申告をした方がいい人、しなくてもいい人

では、どういう人が準確定申告が必要なのでしょうか?

例えば個人事業主でフリーランスの方が亡くなられた場合、基本的に1月1日から12月31日までの収入を計算して税金を収めるという形になります。

年の途中で亡くなられた場合どうなるかというと、原則はその年の1月1日から亡くなった日この日までの所得を計算して4カ月以内に確定申告をするっていう必要が出てきます。

年金だけの収入の方は、準確定申告は必要ないです。
年金も400万円以上の収入がなければ確定申告は特にする必要はないです。

ただ400万円以下でも、例えば生きてる生前にたくさんの医療費がかかっていて負担したという場合は、確定申告をした方がいいです。なぜなら、年金収入の方も、会社員と同じように税金が天引きされていますが、確定申告で医療費控除を受けることによって、天引きされている税金が戻ってくる可能性もあります。そういった人は準確定申告をして、還付してもらう方法があります。

「準確定申告」は、亡くなった方の所得状況や生前の医療費の負担などを考慮して申告するかしないかを決めていただくのが良いです。

申告をすることになったら、1月1日から亡くなった日までの収入を計算していくのですが、本人の収入状況がわからない場合もあります。
亡くなった方の収入状況を知るためには、前年の申告書を取り出して、様々な書類を集めたり調べたりしなくてはいけないので、結構大変な作業になります。

亡くなったあとの手続きをスムーズにするために

準確定申告をする場合は、当然ご本人は亡くなっているわけですから、相続人が連署で行います。

そのとき、遺された相続人の方が、亡くなった方の所得状況を把握しているとは限りません。突然亡くなられた場合は、結構大変な作業になってきます。

過去の申告書と今までの申告書を照らし合わせて、確認していきます。
1月1日から亡くなった日まで帳簿などを見ながら確認しなくはいけません。しかも4ヶ月以内に申告をしないとならないため、結構大変な作業になります。

亡くなった方の所得手掛かりは、お財布にある??

セミナーなどでお話しするのが、亡くなられた方の収入を知るためには、お財布を見てくださいといいます。
お財布をみていくと、手がかりがさまざまあります。
キャッシュカード、クレジットカード、ポイントカードも入っているので、そこから紐解くことができます。

財布の中にクレジットカードがあれば、年会費を早めに解約してもらったり、明細を取り寄せて支払い残がどのくらいあるかなどが判明します。お財布の中身のレシートやカードを確認することで、かなりの手掛かりになります。

ポイントカードやマイレージも、手続きをすれば、引き継ぐことができることもあります。

郵便物も収入や支出を知る手掛かりになります。
例えば、証券会社から株取引に関する報告書が送られていると、株を保有していることがわかります。
そのほかの財産も郵便物から確認できる可能性があります。

デジタル遺品のパスワードは手書きで管理がいちばん!

亡くなった方の収支の手掛かりを探していると、「暗証番号」で行き詰まることもあります。

今、パソコンでなんでも管理しているので、パソコンを開くにもパスワードが必要です。

「デジタル遺品」と呼んでいるのですが、パスワードがわからなくてパソコンを開けることができないことがあります。IDとパスワードの管理は、ご年配の方は紙ベースの方が多いです。今後はパソコンで管理する人がますます増えるでしょう。

しかし、結局はアナログで管理するほうが良いという結論になりました。アプリを使ってパスワードの管理をする方法もありますが、アプリもダメになる可能性があります。
アナログというのは、手書きで管理する方法です。結局、手書きの紙ベースで遺していくのが一番だと思うんです。

相続が発生することを考えて、パソコンでいろんなものを管理されている方は紙にとりあえず書いておくことをおすすめします。
そして、ご家族など、相続人になりえる人に伝えて分かるように遺しておきます。

いざというときに全部わかるようにしておくことが大切だと思います。
人間、いつなにが起こるか分からないですからね。

もし準確定申告をしなかった場合はどうなるのか?

神田さん
神田さん
亡くなったあと、申告をしなかった場合はどうなるのでしょうか?

納めなくてはいけない人が申告をしなかった場合は、無申告と言って加算税が発生してきます。

還付に関しては、期限が過ぎても還付は受けられます。

申告していないと、税務署からお知らせがくる場合もあります。
税金を納めなくてはいけない人は、必ず4ヶ月以内に申告して納めていただいてほしいと思います。

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税理士法人イワサキ
当税理士法人では20年以上前から相続専門の部署を設け、これまでに相続手続きから相続税申告、また、遺言や贈与等の生前対策でもたくさんのお客様をサポートしてきました。 当法人の最大の特徴は、相続の総合病院であるということです。健康診断の代わりに事前調査を行い、病院の先生の代わりに専門家が対処いたします。 「相続ってなにをするの?どこに問い合わせればよいの?」 「相続で将来もめたくないけど…」 という方は、ぜひお問い合わせください。 また、相続に関するセミナーも、静岡市と沼津市で毎月開催しています。直接のご相談はちょっと…というようでしたら、まずはセミナーに参加して、情報収集してみませんか。
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