7月1日に令和2年分の路線価が公表されました。
毎年7月1日に発表される路線価
路線価は、相続税や贈与税の計算の基礎となる価格です。
相続税評価額とも呼ばれ、毎年7月1日に発表されます。路線価は国税庁の管轄下で、基準日は1月1日となり、7月1日に発表となります。
基準日とは評価日のことで、路線価は「1月1日の時点で評価された価格」となります。
路線価の評価方法
国税庁によると、路線価とは「路線(道路)に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価額」を指します。相続税や贈与税を評価する際に、この路線価を使って税金が計算されます。
国税庁のホームページで「路線価図」を入手し、計算式にあてはめて算出します。
地図に書かれている数字は、1平方メートル当たりの価格を示しています。
自宅用の計算式は、自用地といって”路線価×奥行価格補正率”という計算式を使います。
国税庁奥行価格補正率
例えば、「300E」は300,000円を指しています。例えば、奥行価格補正率が0.97だった場合【300,000×0.97=219,000円】が、1平方メートル当たりの価格になります。
借りている土地の場合は、自宅用とは計算方法が異なります。具体的には、借地権割合で借地用の計算していきます。
路線価はすべての土地に設定されているわけではなく、設定されてない場所は「固定資産税評価額と評価倍率表」を用いて計算します。
路線価の計算で算出されるのは、1平方メートルあたりの価格になります。
令和2年の静岡県の路線価の傾向
路線価は、相続税や贈与税の計算で使われます。土地の値が決まる、とても重要な数字です。
今年の静岡県の傾向はどうだったのでしょうか?
- 二極化が進んでいる
- 12年連続で下落
静岡県の路線価の特徴
県内の路線価の傾向としては、まず、繁華街と過疎地の二極化が進んでいることがあげられます。
路線価が最も高かったのは、葵区の紺屋町名店街・呉服町通りでした。これは41年連続で、1平方メートルあたりの価格は、121万円でした。
また、路線価は、周囲の土地の開発などの影響を受けて変動する傾向があります。例えば、熱海市駅前は変動が大きく路線価もその影響を受けています。
熱海市田原本町の平和通りは、路線価が8.5パーセントも上昇しました。これは、駅前の開発、特に駅ビル開発の影響を受けたものと見られます。
また、静岡県の平均は12年連続下落でした。
路線価は、1月1日を評価時点としています。
新型コロナの影響は、1月1日以降、だんだんと深刻になっていて、路線価がどんな影響を受けているのか注視していく必要があります。
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