いつか考えなければならないことの一つに相続にあります。
皆さんは相続について今どんなことを知っておきたいですか。
それは損をしないための知識ではないでしょうか。
そこで毎月第2第4木曜午後5時からは、沼津市大岡にありますイワサキ経営より、税理士の先生や現役バリバリの相談員とともに、相続について損をしないために知っておきたいことをパーソナリティーの神田あや乃さんと一緒にお伝えしていきます。
地域の皆様に愛されて45年、イワサキ経営グループの提供でお送りしますコーストFM「イワサキ経営相続相談室」第124回(2019年10月放送)は、円満な相続の話です。
公正証書遺言だけで大丈夫?
前回は相続法について、神田さんがすごい勉強されてて、ありがたいな嬉しいなと思って、私ラジオに出たい!神田さんに会いたい!って直談判したんです。よろしくお願いします!
さて、相続法について、新しくルールが変わったものとこれから変わるものとありますが、改正に太刀打ちできるのは、やっぱり公正証書遺言、もうこれで間違いないんです。
ただ、遺言だけではうまく財産を引き継げないお家が多いんですね。
例えば、神田さん、遺言開けたときにね…。
神田さんって兄弟はいらっしゃるんですか?
たとえばお父さんが旅立ってしまいました。
遺言で「お姉さんと遺産を7:3で分けなさい」って書いてあったらどうします?
そうですよね。
お父さん、もうちょっと考えてよって感じですよね(^^;
遺言を開けたときに、例えばお世話した人に多く遺したいという意思がある場合、遺言と、あとは生命保険を上手に使うと良いですよ。
生命保険を活用する2つのメリット
生命保険っていろいろ使えるんです。
例えば、たくさん看てくれた子に、保険を多く渡すようにするとします。
まずは、遺言の使い方としては、遺言を開けたときにハッピーエンドであること。
だから、遺言上では半々で分けるよう書いておき、一方では、遺言のほか、良く看てくれたお子さんに多く渡す内容の保険をかけておく、ということを使うと、円満に相続できることが多いです。
それは微妙ですね。
話している家もあれば、シークレットにしておく家もあります。
保険は万が一のときのためにかけるものですが、必ず受取人を指定します。
財産がお金の場合は、亡くなったときには相続人同士財産分けの話し合いをしないといけなくなりますが、保険だと受取人を指定する形になるので、財産分けの話し合いをする必要もなく、確実にその受取人が財産を受け取ることができます。
なので、確実に財産を渡したい子がいれば、保険という形で、その子を受取人とする形にしておけば、確実にその子が受け取ることができます。
保険のもう一つのメリットは、相続税対策にもなることです。
保険の場合、ある一定金額(500万円/1人)までは、相続税の対象とはならないのです。それをオーバーした分は、「みなし相続財産」として相続税対象になります。
保険には、このような2つの大きなメリットがあります。
保険単体でなく、全体の財産の割合で税金の負担割合を決めます。
誰もが遺言を作る時代
遺言って、大金持ちが作るイメージがあったと思いますが、今は普通の家の、他に土地や財産を持っているわけではない方が遺言を作っていますし、そうしないとまずい時代になっています。
まず、遺言で、家を誰に継ぐかを伝えます。
その際、お金を渡せない子も出てくるので「家は兄ちゃんに渡す。弟には申し訳ないけどお金ないけど兄ちゃんを助けてあげて」といった遺言を作っていく時代なんです。
遺言は、法律的な話で言うと財産を誰に引継ぐかというものなので、堅苦しくなりがちです。手書きの遺言が作りやすくなったという改正もありましたが、お勧めするのはやはり公正証書遺言です。ただ、公正証書遺言は堅苦しくなりがちなので、思いが伝わりにくいが、思いは伝えたい。
公正証書遺言の付言事項を活用しよう
どうするかというと、「お手紙」を付けます。
公正証書遺言の中の「付言事項」に思いを付け加えることができます。付言事項には、ナマの言葉、気持ちで書いていただきます。ここが一番大事です。
それがないとただの堅苦しい文書になって、思いが引継がれないんです。
どういう思いがあったのか伝わらない。
だから付言事項に思いを付け加えておけば、遺された相続人たちも納得します。
税理士法人イワサキの相続税サービスメニューは、こちらからご確認いただけます。
初回の相談料は無料にて承っておりますので、いつでも遠慮なくお問い合わせください。
相続の準備をしている方へ
相続対策は、実際の相続の現場を多く経験した者しかわからないことがたくさんあります。
イワサキでは公平・中立な立場でお客様の視点に立って、相続税対策や土地の有効活用を分析・提案しております。
相続セミナー情報
税理士法人イワサキでは、毎月静岡市と沼津市で、相続に関するセミナーを開催しています。
直接のご相談はちょっと…というようでしたら、まずはセミナーに参加して、情報収集してみませんか。